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芥川龍之介 05「妙な話」

芥川龍之介 05「妙な話」

著者:芥川龍之介

再生時間:34分23秒

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内容紹介

芥川龍之介の珠玉の4作品、同時収録!!!
『妙な話』 『春の夜は』 『機関車を見ながら』 『しるこ』

『妙な話』

ある冬の夜、私は旧友の村上から、銀座のある珈琲店で、妹である千枝子が語ったという妙な話を聞く。その話とは見ず知らずの赤帽が、中央停車場で二度にわたり千枝子に夫のことで語りかけ、そしてその赤帽が、戦役のためマルセイユに派遣されていた千枝子の夫の前にまであらわれた、というものであった……。

『春の夜は』

“芥川ワールド”といえる傑作品。「春の夜」をキーワードにした9つの状景。

僕はコンクリイトの建物の並んだ丸の内の裏通りを歩いていた。すうと何か匂を感じた。何か……?漱石の夢十夜の芥川龍之介版と言った感じであろうか。さすがは短編の巨匠と言う短さに、あっという間に次へ進む。だが芥川龍之介の頭の中を覗いたような面白さがある。

『機関車を見ながら』

人はなぜ機関車の真似をするのか?それは機関車に何か威力を感じる、あるいは機関車のように激しい生命を持ちたいからである。

我々は、我々の自由に突進したい欲望を持ち、その欲望を持つところに自ずから自由を失っている。我々はどこまでも突進したい欲望を持ち、同時にまた軌道を走っている。しかも我々を走らせる軌道は、我々自身にも分かっていない。

『しるこ』

芥川龍之介はとにかく「しるこ」が好きなのである。

「久保田万太郎君がしるこのことを書いているのを見て、僕もまたしるこのことを書いてみたい欲望を感じた」

椀のしるこを啜りながら、天下の大勢を考えるのはとにかく想像するだけでも愉快であろう。

著者情報

芥川龍之介(あくたがわ・りゅうのすけ)

1892年─1927年。東大在学中に同人雑誌「新思潮」に発表した「鼻」を漱石が激賞し、文壇で活躍するようになる。王朝もの、近世初期のキリシタン文学、江戸時代の人物・事件、明治の文明開化期など、さまざまな時代の歴史的文献に題材をとり、スタイルや文体を使い分けたたくさんの短編小説を書いた。体力の衰えと「ぼんやりした不安」から自殺。 その死は大正時代文学の終焉と重なっている。


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