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芥川龍之介 「白」

芥川龍之介 「白」

著者:芥川龍之介

再生時間:28分5秒

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内容紹介

「我々は犬の言葉がわからないものですから、犬もやはり我々の言葉はわからないように考えていますが、実際はそうではありません。犬が芸を覚えるのは我々の言葉がわかるからです。しかし我々は犬の言葉を聞きわけることが出来ませんから、闇の中を見通すことだの、かすかな匂い嗅ぎ当てることだの、犬の教えてくれる芸は一つも覚えることが出来ません…」

臆病な白犬の 「白」 は、犬殺しに捕まったお隣の黒犬の 「黒」 を見捨てて逃げてしまう。するとどういう訳か真っ白だった全身の毛が全て黒色に変わってしまう。飼い主に飼い犬と認められず家を追い出され、絶望に暮れる白。

白はもとの姿に戻って、ご主人のところへ再び帰ることができるのか…。悲しいけれども、感動的なお話です。白が勇気を与えてくれます!ついつい引き込まれて聴いてしまう芥川龍之介の魅力あふれる作品です!

著者情報

芥川龍之介(あくたがわ・りゅうのすけ)

1892年─1927年。東大在学中に同人雑誌「新思潮」に発表した「鼻」を漱石が激賞し、文壇で活躍するようになる。王朝もの、近世初期のキリシタン文学、江戸時代の人物・事件、明治の文明開化期など、さまざまな時代の歴史的文献に題材をとり、スタイルや文体を使い分けたたくさんの短編小説を書いた。体力の衰えと「ぼんやりした不安」から自殺。 その死は大正時代文学の終焉と重なっている。


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