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60分でわかる ヴェニスの商人 -シェイクスピアシリーズ2-

60分でわかる ヴェニスの商人 -シェイクスピアシリーズ2-

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内容紹介

オーディオブック シェイクスピアシリーズ第二弾

読み聞かせでもなく、サウンドドラマでもない。オーディオブックならではの圧倒的な表現力と、必要最小限の演出。誰もが知っている“はず”のシェイクスピア作品をダイジェストにして続々お届けします。
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昔、シャイロックなるユダヤの民がヴェニスに住んでおった。金貸しであり、キリスト者の商人たちに利子を付けて金を貸し付け、巨万の富を築いていた。シャイロックの取り立ては情け容赦がなかったため、良識人といった輩からはひどく嫌われ、なかでもとりわけ目立ったのがアントーニオというヴェニスの若い商人であった。同じくシャイロックもアントーニオがいつも手持ちのない人々に金を貸していただけでなく、借金の利子をまったく取らなかったため、金を儲けたいこのユダヤの民と、金を惜しまない商人のアントーニオは、互いにいがみ合っていた。

ある日、友人バッサーニオがアントーニオを訪ね、ねんごろな女と結婚して大金を手に入れ、財産を立て直したいという話をする。ところが自分には、その裕福な娘にふさわしい格好を纏うだけの金がないとして、男はアントーニオに、これまでたいへん世話にはなったが、重ねて3.000枚の金貨を貸せと頼み込んだのである。
アントーニオはちょうど手元に仲間へ貸す金がなかったのだが、船が品を積んですぐ帰ってくるという当てがあったので、裕福な金貸しであるシャイロックのところで船を担保に金を借りてこようと告げる。

そこでシャイロックは優しい素振りを続け、3.000枚の金貨を貸す。しかも借金の利子は取らないと繰り返し説いた。ただそのかわり、アントーニオひとりが自分とともに公証人の元へ赴き、そこで一種の戯れとしてある証文に名を記してほしいと。期日までに全額返済できねば、罰として人肉を一目方《ひとめかた》、シャイロックの望む部位から切り取って、おのれは差し出す、という証文にだ。
ところがアントーニオは証文に名を記してしまう。ユダヤの民の告げる通り、単なるお遊びだと信じて。ところが、その頼みの船がみな行方知れずとなってしまう。ユダヤの民との約束の期日も過ぎ、約束の罰を受け入れるとなるとアントーニオの命は無くなる。

そこで、バッサーニオの妻ポーシャが画策した、夫の友人の命を救う方法とは・・・。

内容項目

(1) 昔ヴェニスの街では、金貸しのユダヤ人富豪シャイロックと若き商人アントーニオという二人の商人がいがみ合っていた。友人の頼みからいがみ合うライバルであるシャイロックからアントーニオは金を借りることになる・・・。

(2) 金を借りた友人バッサーニオは首尾よく金持ちの娘と結婚し、万事うまくいくはずであった。しかし借金の返済のための頼みとしていたアントーニオの船が行方知れずとなってしまい、戯れでサインをした証文のせいで、無二の親友の命が危ぶまれることに・・・

(3) はてさて法廷は幕を開ける。証文に記された通りアントーニオの人肉一目方、つまり命はシャイロックの思うがままになるのか。法廷に立った若き法廷博士は事の顛末を紐解いていくが・・・

(4) 万事休すの裁判を巧妙な裁定で免れたアントーニオ、バッサーニオに若き法廷博士が報酬に望んだ物とは・・・

キリスト教とユダヤ教。いつの世も宗教観の違いから物語は紛糾し、片方から見れば喜劇。もう一方からすれば悲劇。『ヴェニスの商人』と言う物語はこの悲喜こもごものトラブルを一方の側面からシニカルに描くことにより、悲劇の様相を持った喜劇、また喜劇の様相をもった悲劇として描かれてきた。 表面上に漂う喜劇の奥に潜む人間の業を匂わせる本作品もまた、シェイクスピアの真骨頂であったと言える。身勝手な傲慢や軽薄、偽善を噛み締めることによって、本作品の奥深さを感じていただけたら幸いです。

編集者からひと言

本シリーズは、ラム姉弟『シェイクスピア物語』をもとに、シェイクスピアの原典にある詩を加え、再編集。必要な箇所を抑えた編集で、シェイクスピアの世界を楽しみながら手軽に知ることができます。

→こんな人におすすめ
シェイクスピア作品に興味はあるが、全部読むのは面倒くさい
戯曲が中心なので、聴いた方が楽しめそう

著者情報

ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare)

英国の劇作家・詩人。1592年?1612年ごろまで劇作家として活躍。四大悲劇「ハムレット」、「マクベス」、「オセロ」、「リア王」をはじめ、「ロミオとジュリエット」、「ヴェニスの商人」、「夏の夜の夢」、「ジュリアス・シーザー」など多くの傑作を残す。

※本商品はラム姉弟『シェイクスピア物語』をもとに、シェイクスピアの原典にある詩を加え、再編集しています。
・Charles and Mary Lamb's TALES FROM SHAKESPEARE: THE MERCHANT OF VENICE


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・録音音声の中には、今日においては不適切と思われる表現がありますが、音源または原文の歴史的価値を尊重し、改変を加えずそのままとしました。
・当時の録音状況や、原盤の保管状態の不備などにより、一部にお聴き苦しい箇所があることをご了承下さい。