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小川未明 「月夜とめがね」

小川未明 「月夜とめがね」

著者:小川未明

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内容紹介

「月夜とめがね」は、1922年「赤い鳥」に掲載された作品。初出時は「月夜と眼鏡」という表題で発表された。

文章は心地よいリズムで流れ、随所に現れる月の描写は幻想的な雰囲気を演出し、話全体に詩情があふれています。

あらすじ

月のいい静かな晩、おばあさんはひとり座って針しごとをしていました。

そこへ、めがね売りの男が訪ねてきました。針に糸が通らないで困っていたおばあさんは、大喜びでめがねを買いました。

夜も更けてきたのでしごとの片付けをしようとしたところへ、ふたたび戸をトントンとたたく音が聞こえました。

見るとそこには、足を怪我した十二、三の女の子が立っていました。町で働いているというその子は、たびたび家の前を通り、おばあさんが親切で優しい人であることを知っていると言いました。

おばあさんは、傷口をよく見るためにめがねをかけてたいへん驚きました。なんとその子は、娘ではなく綺麗な胡蝶でありました。

おばあさんは、胡蝶を優しく裏手の花園へと連れて行きました。しかし振り返ってみると、胡蝶は音もなく姿を消していました。

ほんとうに、いい月夜でした。

著者情報

小川未明(おがわ・みめい)

1882年4月7日-1961年5月11日
小説家・児童文学作家。本名は小川 健作(おがわ けんさく)。「日本のアンデルセン」「日本児童文学の父」と呼ばれる。娘の岡上鈴江も児童文学者。

新潟県高田(現上越市)に生まれる。東京専門学校(早稲田大学の前身)専門部哲学科を経て大学部英文科を卒業。坪内逍遙に師事し、島村抱月やラフカディオ・ハーン(小泉八雲)らにも影響を受けた。

在学中に処女作「漂浪児」を発表し、逍遥から「未明」の号を与えられ、卒業直前に発表した「霰に霙」で小説家としての地位を築く。1925年に早大童話会を立ち上げ、1926年以降は童話作家に専念する。

1953年、童話会の会員だった鳥越信と古田足日の二人を中心をした「少年文学宣言」が発表され、未明は、古い児童文学として否定されるという、苦渋の晩年も送った。

代表作は、「金の輪」(労働文学)、「赤い蝋燭と人魚」(朝日新聞)「月夜と眼鏡」(赤い鳥)、「野薔薇」(小さな草と太陽)など。


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