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小川未明 「電信柱と妙な男」

小川未明 「電信柱と妙な男」

著者:小川未明

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内容紹介

人が嫌いで、昼間は決して外に出ない妙な男。

いつものように夜の町を歩いていると、前から歩いてきたのは大きな電信柱。彼もまた、きまって夜に散歩をする。

二人は意気投合し、さっそく一緒に歩き出す。

ところが、妙な男は電信柱に向かって、おまえは背が高いから話しづらいと言い出した。

そこで困った電信柱が町の屋根に乗せてやると、妙な男はいい景色だとおお喜び。

しかし妙な男、電信柱には恐ろしい電気が流れると聞いて、きけんきけんと騒ぎ出す。

ちょうどそのとき、東の空には夜明けの光りが…

電信柱には怖くて触れない妙な男。下に降りることができなくて泣き出した。

そしてとうとう朝の人々に見つかった。

おかしな場所に立つ電信柱も、屋根の上で泣く妙な男も、通る人々みんなに笑われた。

それからは、妙な男は夜も外には出なくなった。電信柱も夜の散歩をやめてしまった。

著者情報

小川未明(おがわ・みめい)

1882年4月7日-1961年5月11日
小説家・児童文学作家。本名は小川 健作(おがわ けんさく)。「日本のアンデルセン」「日本児童文学の父」と呼ばれる。娘の岡上鈴江も児童文学者。

新潟県高田(現上越市)に生まれる。東京専門学校(早稲田大学の前身)専門部哲学科を経て大学部英文科を卒業。坪内逍遙に師事し、島村抱月やラフカディオ・ハーン(小泉八雲)らにも影響を受けた。

在学中に処女作「漂浪児」を発表し、逍遥から「未明」の号を与えられ、卒業直前に発表した「霰に霙」で小説家としての地位を築く。1925年に早大童話会を立ち上げ、1926年以降は童話作家に専念する。

1953年、童話会の会員だった鳥越信と古田足日の二人を中心をした「少年文学宣言」が発表され、未明は、古い児童文学として否定されるという、苦渋の晩年も送った。

代表作は、「金の輪」(労働文学)、「赤い蝋燭と人魚」(朝日新聞)「月夜と眼鏡」(赤い鳥)、「野薔薇」(小さな草と太陽)など。


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