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源氏物語(二十六) 常夏(とこなつ)

源氏物語(二十六) 常夏(とこなつ)

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内容紹介

与謝野晶子による現代語訳を朗読しオーディオ化しました。

多様な人物たちの織り成す複雑な心理描写を、分かりやすく情感豊かに読み上げました。またそれぞれの帖の冒頭では翻訳者の与謝野晶子が、その帖の内容を一首の歌にして見事に表現しています。

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源氏物語は、紫式部によって書かれた全五十四帖から成る長編小説。

期間にして74年、四代の天皇の御代に渡る壮大な物語であり、その文章の構成や美しさ、人物の心理描写の面などからも、日本の文学史上最古にして最高傑作とも言われています。

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源氏物語 第二十六帖 常夏(とこなつ)

暑い夏の日、光源氏は親しい公卿たちとともに水辺で涼んでいた。そこへ内大臣の息子たちも訪ねてきたので、源氏は最近噂になっている内大臣が引き取った娘のことについて興味深く尋ねた。

夕暮れになって、源氏は奥へ下がり玉鬘(たまかずら)を呼び寄せる。水辺の若い公卿たちを玉鬘に見せながらも、源氏は玉鬘の実父である内大臣のことを話題にして話した。玉鬘は源氏と内大臣の仲を心配しつつ、琴の名手であるという父の演奏を聞いてみたいと思う。ふと源氏がつまびいた琴の音のすばらしさに感嘆し、玉鬘はいつになく源氏に近寄っていた。ますます玉鬘にひかれていく源氏は、この恋の行き先をどうすればよいかとあれこれ煩悶するのであった。

内大臣が新たに引き取った娘・近江の君(おうみのきみ)の評判は、はなはだよろしくなかった。源氏が探し出した姫君はすばらしいと評判であるのにと内大臣は口惜しく思っていた。

近江の君の待遇に頭を悩ませた内大臣は、近江の君を娘・弘徽殿女御(こきでんのにょご)のそばにおいて、あらためて教育させようと決めてしまう。内大臣が近江の君をたずね、そのことを告げると、近江の君は落ち着きなく早口で一生懸命に応じるが、その様子が滑稽で内大臣もおもわず苦笑してしまうのであった。

さっそく喜んで弘徽殿女御に和歌を送った近江の君であるが、その和歌のおかしさに弘徽殿女御や女房たちは驚き、笑いを隠せない。返歌に困った弘徽殿女御は女房に代筆をさせるが、女房は女御が自身で書いたように似せて返事を書き、そのまま近江の君に届けてしまう。何も知らない近江の君は返事がきたことを喜び、いそいそと弘徽殿女御のもとに行く準備をするのであった。


著者、翻訳者情報

作者:紫式部(むらさきしきぶ)

平安時代中期の女性作家、歌人。中古三十六歌仙、女房三十六歌仙の一人。父は越後守・藤原為時。母は摂津守・藤原為信女。夫である藤原宣孝の死後、召し出されて一条天皇の中宮であった藤原彰子に仕えている間に『源氏物語』を記した。


現代語訳:与謝野晶子(よさの・あきこ)

作家、歌人。大阪府堺市生まれ。旧姓は鳳(ほう)。本名「志よう」。幼少時から文学や古典に親しみ、10代半ばで和歌を投稿するようになる。歌人・与謝野鉄幹が創立した新詩社の機関誌「明星」に歌を発表。鉄幹と恋仲となり鉄幹とともに上京し、処女歌集「みだれ髪」を刊行。のち鉄幹と結婚し、「小扇」「舞姫」「夢之華」などの歌集を刊行し、女流歌人としての名声を確立。その他作品には、「君死にたまうことなかれ」「常夏」「佐保姫」「春泥集」「青海波」「夏より秋へ」「朱葉集」「火の鳥」「太陽と薔薇」などがある。


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