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50分でわかるから騒ぎ -シェイクスピアシリーズ13-

50分でわかるから騒ぎ -シェイクスピアシリーズ13-

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内容紹介

オーディオブック シェイクスピアシリーズ第十三弾

読み聞かせでもなく、サウンドドラマでもない。
オーディオブックならではの圧倒的な表現力。
誰もが知っている“はず”のシェイクスピア作品をダイジェストにして続々お届けします。

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「ビアトリス姫、ずっと泣いておいでか?」
「ええ、まだ泣くつもり」
「よくできた従姉妹のことだ、きっと濡れ衣です」
「ああ!あの子の濡れ衣を晴らしてくれる方がいるなら、どんなに感謝するか」
「どうすればその意思があると示せましょう? この世界で一番あなたを愛しています。おかしいか?」
「そうでもないわ。言うだけなら、世界で一番あなたが好き! 本気にしないで、嘘でもないけど。何も言いたくないけど、ないでもないけど。それにしても可哀想なヒアロー」
「この剣《つるぎ》にかけて、君は僕に惚れたな。じゃあ言おう、僕も君に惚れた。さあ君のためならどんなことでも」

「殺してクローディオを」


シチリア島はメッシーナ、とある館に二人の姫君あり。その名はヒアローとビアトリス。メッシーナの長官なるレオナートからすれば、ヒアローはその娘、ビアトリスはその姪にあたる。
ビアトリスは高飛車な性格で、軽快に毒舌を放っては生真面目な従姉妹のヒアローをいつも楽しませた。陽気なビアトリスは、どんなことでも笑いの種にしてしまうのだった。

姫君たちの物語の始まりは、高貴なる若武士どもレオナートのもとに訪れしとき。この若者たち、先の戦で武勇を立て、凱旋の途上メッシーナに立ち寄った。
アラゴンの君主であるドン・ペドロ大公とその友人であるフィレンツェ貴族のクローディオ、そして奔放で口の達者なパデュアの貴族、ベネディックである。
ベネディックは、部屋に入るなりレオナートや大公とにぎやかに話し始める。会話に入れないのが気に食わないビアトリスは話を遮る。

「ずっと喋っておいでですが、ベネディック様、みんな聞き流しておいでよ」

ビアトリス同様口の立つベネディックも、この無遠慮な挨拶は癇に障り、育ちの良い娘がこんな生意気な口を利くのはけしからんと。

「おやこれはじゃじゃ馬姫、まだ生きておいでか」

戦の火蓋は再び切って落とされ、そして延々続く舌戦。

ベネディックとビアトリスの滑稽なやりとりを大変喜んで聞いていた大公は、レオナートに耳打ちする。
「愉快な姫君だ、ベネディックの妻にもってこいじゃないか」
この提案にレオナートは「ああそんな大公様、ふたりが結婚なんてしようものなら、一週間も経たぬうちにしゃべりすぎで気が違ってしまいましょう」といって反対する。
だがこの組み合わせではうまくいくわけがないと思うレオナートとは裏腹に、このふたりの毒舌家をくっつけると思いついた大公は止まらない・・・。

内容項目

(1)舌戦。恋心 ・・・

(2)悪戯 ・・・

(3)暗雲 ・・・

(4)策 ・・・

(5)嘘から出た真 ・・・

解説

『あえて申し上げれば、大公様、毒舌屋が大挙して押しかけてもこの熱は冷えませんよ。ちょっと冷やかされたくらいでどうだと言うんです。 つまり結婚すると決めたからには、世界中が反対しても、こっちの決心はびくともせんのです。』

当時の演劇界では、舞台上での「舌戦」が大人気で、この『から騒ぎ』も大入り満員だった模様。そしてこの「舌戦」は陰湿なものというより、騙し欺されの知的スポーツとして受け入れられている。言い合いは「本心」ではない、という前提がこの作品が恋物語として成立する背景である。
また同時に聞き耳(立ち聞き・盗み聞き)も人気劇の要素として、舞台上の演出として、非常に効果的である。当の本人たちはわからないが、観客からは企みの全てが見えている点の喜劇的効果は、現代の演劇の基礎ともなっている。

片や信じた真が嘘となったり、嘘から出た真で幸せになったりもする。魅力的でデフォルメされたキャラクター達が織り成すドタバタ劇の大幹には、こういったNotingとNothingの間を行き来する人間の心理模様を浮き上がらせるという狙いがある。

編集者からひと言

本シリーズは、シェイクスピアの世界を判りやすいダイジェスト版として、楽しみながら手軽に知ることができます。

→こんな人におすすめ
シェイクスピア作品に興味はあるが、全部読むのは面倒くさい
戯曲が中心なので、聴いた方が楽しめそう

著者情報

ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare)

英国の劇作家・詩人。1592年~1612年ごろまで劇作家として活躍。四大悲劇「ハムレット」、「マクベス」、「オセロ」、「リア王」をはじめ、「ロミオとジュリエット」、「ヴェニスの商人」、「夏の夜の夢」、「ジュリアス・シーザー」など多くの傑作を残す。

Charles and Mary Lamb's TALES FROM SHAKESPEARE: MUCH ADO ABOUT NOTHING edited by Yu Okubo translated by Hiroshi Yadomi

Story Teller

安田愛実

Cast

中脇力哉
青野早恵
村上めぐみ
佐伯慎
安田卓史
幸本たつと
芝紗織
西村健志
鷹生唯空

音楽・監修

谷真人


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・録音音声の中には、今日においては不適切と思われる表現がありますが、音源または原文の歴史的価値を尊重し、改変を加えずそのままとしました。
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