LisBo(リスボ)なら、作家・学者・実業家の講演の他、法話、落語、講談、朗読などのオーディオブックが定額で聴き放題。登録月は末日まで無料です。

老巡査

老巡査

著者:夢野久作

朗読:あべわき

再生時間:32分54秒

提供:パンローリング

すでに会員登録済みの方は、こちらよりログインして頂くことで音声を再生できるようになります。

内容紹介

睦田老巡査は、足元に落ちていた金口の巻きタバコの吸いさしを見つけた。そこらに灰が散らばっており、今しがた投げ捨てたものだったが、火は完全に消えていた。
睦田巡査は失望して力ない手つきでメガネを外した。睦田巡査はこれまでもこうした機会を逃し続けていた。金口のタバコを吸っている人間がどんな人か考えれば、何かの事件の鍵になるかもしれない。
睦田巡査は五十を超えており、まだ部長にもなれずにいた。巡回を続けながらも功績も過失もなく平凡に巡査生涯を過ごしていた。何か事件が起こる度に、この仕事は自分に向かないと考えていたが、病身の妻と大勢の子供のことを考えると、辞職することはできなかった。
前署長のお情けで、東京郊外の平和な別荘地であるK村の駐在所に回され、何とか暮らせるようになっていた。そして、睦田巡査は巡回する度に事件が起こらないことを祈っていた。泥棒一つ捕まえたことがない彼の心からの悲しい願いだったのだ。
そして、睦田巡査はこの気に及んでも、先ほどの金口のタバコのことを忘れてしまい、そのまま巡回を終えてしまった。そして、翌朝のこと。彼が巡回した受持区域内のある富豪宅で強盗事件が起こった。

なんと、その事件が起こった時間が、睦田巡査が巡回している時間とぴったり一致したのだ。

著者情報

夢野久作(ゆめの・きゅうさく)

日本の小説家、SF作家、探偵小説家、幻想文学作家。
1889年(明治22年)1月4日 - 1936年(昭和11年)3月11日。
他の筆名に海若藍平、香倶土三鳥など。現在では、夢久、夢Qなどと呼ばれることもある。福岡県福岡市出身。日本探偵小説三大奇書の一つに数えられる畢生の奇書『ドグラ・マグラ』をはじめ、怪奇色と幻想性の色濃い作風で名高い。またホラー的な作品もある。


【ご注意】販売用の音源を利用している場合があるため、一部内容が本サービスと当てはまらない場合がございます。ご了承下さい。

作品を探す

ジャンル  作品提供 
 
タイトル  著者・講演者 
 
朗読者  落語家・講談師 
 
キーワードで探す 

作品提供社一覧

LisBo_facebook LisBo_twitter LisBo_Instagram

・録音音声の中には、今日においては不適切と思われる表現がありますが、音源の歴史的価値を尊重し、改変を加えずそのままとしました。
・当時の録音状況や、原盤の保管状態の不備などにより、一部にお聴き苦しい箇所があることをご了承下さい。