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山本周五郎「雨あがる」

山本周五郎「雨あがる」

著者:山本周五郎

朗読:楠木華子

再生時間:1時間24分34秒

提供:パンローリング

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内容紹介

山本周五郎は「文学には“純”も“不純”もなく、“大衆”も“少数”もない。ただ“よい小説”と“わるい小説”があるばかりだ」を信念とし、普遍妥当性をもつ人間像の造形を生涯の目的とした作家で、時代小説を中心に沢山の作品を残しています。
その作風は今なお古臭さを感じさせず、繊細に描かれた人の心の機微や人情に、思わず笑わされたり、胸を打たれたりする魅力に溢れています。

あらすじ

享保時代。長い大雨で川を渡ることができない武士・三沢伊兵衛とその妻・たよ。宿場町で足止めされてしまい雨が止むのを待つ。二人が宿泊した宿には同じく雨が上がるのを待つ貧しい人々で賑わっていた。彼らの心を少しでも和ませるために賭け事で稼いだ金を使い酒や食べ物を振る舞った。

翌日になると雨も上がり、散策がてら表を歩いていると若武士同士の果たし合いに遭遇。伊兵衛は仲裁に入り血気盛んな若武士をなだめる。剣を取り上げながら説教をしていると殿様と付き人の侍がやってくる。敢え無くこの自体が収まり、後日伊兵衛は登城。そこでこの話を聞いた藩の城主が伊兵衛に剣術指南番にならないかと持ちかける。しかし藩の家老たちが伊兵衛の過去が分からないと大反対。伊兵衛の試合を見て仕官を決めることに。伊兵衛は試合で相手を次々と倒していき、その実力をまざまざと見せつける。そんな光景を見た藩主は興奮のあまり槍を手にしてこの試合に参加。伊兵衛は向かってきた藩主を池に落とすという大失態を犯す。

数日後家老が伊兵衛のところへ来るが、過去の行いがバレて話はなかったことに。そんな事態を知ったたよは判断を下した家老たちに激怒。そのまま仕官の話を辞退する。そんな毎日を過ごしていると、大雨によって増していた川の水かさも減り、ようやく向こう岸へ渡れるように。再び伊兵衛とたよが旅に出るとちょうどその時、二人を追いかける藩主の姿があった。

著者情報

山本周五郎(やまもと・しゅうごろう)

1903~67年。小説家。山梨の生まれ。本名・清水三十六(さとむ)。名は生まれ年からつけられ、筆名は東京で徒弟として住み込んだ質屋「山本周五郎商店」にちなんだ。20代前半に作家活動を始め、39歳の時『日本婦道記』が直木賞に推されたが受賞辞退。その後も多くの賞を固辞する。江戸の庶民を描いた人情ものから歴史長編まで作品は数多い。代表作には、「樅(もみ)ノ木は残った」「赤ひげ診療譚」「おさん」「青べか物語」「さぶ」などがある。1987年9月には、「山本周五郎賞」が新潮文芸振興会により設定された。


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