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実説 城谷怪談 撰集二十五

実説 城谷怪談 撰集二十五

著者:城谷歩

朗読:城谷歩

再生時間:1時間31分23秒

提供:パンローリング

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実説 城谷怪談

老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。
幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。
そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。

内容紹介

「中央分離帯」(22分)
霊感の強いナオちゃんが、かつてドライブデートをしていた時のこと。国道36号線を走っていた時、不意に彼氏が「ちょっと下を向いておけ」と言い出した。
彼氏もナオちゃん以上に霊感の強い人で、その口ぶりと唐突な言葉でナオちゃんはすぐ、見てはいけないものがいるんだと察知して言われた通り下を向いた。けれど、すぐにナオちゃんは好奇心に駆られて、こっそり顔を上げてしまった。
フロントガラスの向こうには何も見えない。
が、ルームミラーに目線を移した時、後方の中央分離帯に佇む学生服姿の少年が目に入った。そして少年は、あろうことか猛スピードで走ってくる後続車の前にフラリと飛び出したのだ。

「おかしな絵」(23分)
堀井さんの学生時代友人だった山上さんが、最近IT関連の仕事で成功し、随分羽振りがいいと噂に聞いていた矢先、本人からしばらくぶりに電話があった。
「遊びに来ないか。見せたいものがあるんだ」と言われて早速山上さんが住んでいるデザイナーズマンションの一室を訪れた時の話。
学生の頃とは雰囲気が変わった山上さんの様子に少し気圧されるも、見せたいものは何か?と聞くと、山上さんは一枚の額装された絵を見せてくれた。海外に出向いた際に土産物屋で買ったというその絵は曰く、願いをかなえてくれる魔法の絵だという。
その時は変なことを言い出す山上さんを薄気味悪く思ったのだが、過日ある意味でその絵が普通の絵ではなかったことを思い知らされることになる。

「影」(21分)
昔から、影は人の印象や命と結びついてあれこれと比喩されるものの一つだが、泉さんはまざまざと自身の体験をもって実感している。
はじめてその不思議を経験したのは、泉さんがかつて小学生だったころ。晴天の午後に訪れていた祖父宅の庭で遊んでいると、祖父が近づいてきて話しかけられた。
ふと視線を足元に移した時、祖父の足元にあった祖父の影がフツリと実体から離れたという。そうして実体とはまるで違う方へゆらゆらと歩き出し見えなくなってしまった。
その日、何の前触れもなく祖父は突然死してしまったのだが…。

「影の話が呼んだモノ」(25分)
前述の「影」の話が文庫本に掲載されて間もなく、怖いモノ好きの二十代の青年Hは書店で件の文庫本を購入し、地元に帰省していた。用事を終え夕方帰京するために乗った電車はとても空いていた。シートに腰を下ろし、鞄から本を取り出して夢中に読んでいると、目の前が一瞬暗くなり「H君ですか?」と呼びかけられた。
驚いて顔を上げると、そこには母校の制服を着た見知らぬ女子高生の姿があった。
なぜ、自分の名前を知っているのだろうといぶかしく思ったが、話を聞くとかつてH君が在籍中に所属していた部活の後輩であるという。
気を許して話ていたのもつかの間、握手を求められた瞬間からH君は予想だにしない出来事に巻き込まれていく。

著者情報

城谷 歩(しろたに わたる)

1980年2月16日生 北海道小樽市出身
15歳から舞台演劇を中心に俳優活動を始める。
その後、劇団深想逢嘘(2000年~2011年)を発足、主宰を務める。
様々な職種を経て2012年1月怪談師デビュー。怪談ライブバー スリラーナイト札幌本店で活動後、2014年から同六本木店オープンに合わせ上京。
外部出演、独演会開催、メディアへの出演多数。
2018年独立。公演情報などはHPにて。
http://shirotani-kwaidan.com


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・録音音声の中には、今日においては不適切と思われる表現がありますが、音源の歴史的価値を尊重し、改変を加えずそのままとしました。
・当時の録音状況や、原盤の保管状態の不備などにより、一部にお聴き苦しい箇所があることをご了承下さい。