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若い読者のための経済学史 (1)

若い読者のための経済学史 (1)

2020年10月

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内容紹介

イギリスには子供たちを教育するための建物や本があり、また、教師がいる。それなのに、なぜ、ブルキナファソはそうではないのか。これはとても難しい質問で、だれも原因をつきとめることはできない。
だが、経済学はそれを説明しようとする。ここにこそ、わたしたちが経済学に魅了され、そうした問題について考えようとする、より大きな理由がある。

イギリスの経済学者アルフレッド・マーシャルは、経済学者には「冷静な頭脳と温かい心」が必要だ、と言っている。
経済学者たちは、経済発展の一方で置き去りにされた人々の苦境を見過ごしてきた、と批判されることもある。
21世紀初頭、銀行の無謀な行いのせいで、深刻な経済危機が起こった。それを予測できなかったために、多くの人が経済学者を責めた。経済学者の多くは、金融や巨大銀行が支配する経済で利益を得ている人々から影響を受けている。危機を招いたのはそのせいだ、とも考えられた。

おそらく、経済学者には〝冷静な頭脳と温かい心〟以外に必要なものがあるのだ。それはたとえば、自己批判的な目や、自分の関心や習慣的なものの見方を越えた観点などである。経済の歴史を学ぶことは、その助けになるだろう。
過去の経済思想家たちがそれぞれの関心と環境のもとで、どのようにその考えにたどりついたかを知れば、わたしたちの考え方がどうであるかを、より明らかにできる。だからこそ、経済思想を歴史とともに考えるのは興味深いことであるし、それはわたしたちがより豊かに生きることができる世界を創造していくためにも不可欠なのである。

内容項目

1 冷静な頭脳と温かい心/2 空を舞う白鳥/3 神の経済/4 黄金を求めて/5 自然の恵み/6 見えざる手/7 穀物が鉄に出会う/8 理想の世界/9 養う口が多すぎる/10 世界の労働者

著者情報

ナイアル・キシテイニー

ロンドン在住の経済史家にして政治経済ジャーナリスト。世界銀行や国連アフリカ経済委員会、英国政府で働いた経験をもつ。最近までLSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)の教壇に立っていた。著書の邦訳に『経済学大図鑑』(三省堂)、『1分間で経済学』(ダイヤモンド社)がある。

訳者情報

月沢 李歌子(つきさわ・りかこ)

津田塾大学卒業。英国留学、外資系金融機関勤務を経て翻訳家。おもな訳書に『日常の疑問を経済学で考える』『成功する人は偶然を味方にする』(ともに日本経済新聞社)、著書に『夢をかなえる時間術』(すばる舎)がある。

作品一覧

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