伝記書の面白さ② 1978年5月30日 岩波市民講座 岩波ホールにて収録 再生時間:1時間54分32秒 無料再生時間: 提供:岩波書店 |
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内容紹介
中野の没後10年に『伝記文学の面白さ』(岩波同時代ライブラリー)として刊行された講演の前半二回分。辛辣な時事ネタと絶妙な間合いで笑いも巻き起こす、シェイクスピア研究者面目躍如の語り。言及される伝記は現在多くが刊行されるが、当時は未邦訳が多く、中野の知見とセンスが際立つ。司馬遼太郎や城山三郎の仕事への評価や、E.H.ノーマンとの交流の思い出などの回想も興味深い。講演者紹介
中野好夫
1903年松山市生まれ。英文学者、評論家。1953年に50歳で東京大学教授を辞任。『シェイクスピアの面白さ』『アラビアのロレンス』 『スウィフト考』『人間の死にかた』ほか、著書多数。戦後は平和問題研究会など護憲や反戦の社会評論家としても活動。注釈
昭和史論争
岩波新書『昭和史』に対して、評論家の亀井勝一郎が「人間が描かれていない」と批判したことから、歴史研究者の井上清、江口朴郎との論争に発展、歴史教育の在り方へと議論がひろがった。同新書は論争後に新版を刊行。司馬遷の史記列伝
前漢の歴史家、司馬遷のによる歴史書『史記』130巻のうち70巻をしめる王侯以外の人物の列伝司馬遼太郎
1923―96年。ペンネームは司馬遷に由来し、『列伝』の手法から人物中心に逸話を多く盛り込む歴史小説で幕末・明治の群像を描き、国民的人気を獲得した。『竜馬がゆく』『坂の上の雲』など作品多数。城山三郎『落日燃ゆ』
1974年刊。A級戦犯で絞首刑となった広田弘毅元首相を描き、テレビドラマ化されたベストセラー。作中の実在人物の親族から名誉棄損で訴えられたが、東京高裁で控訴棄却。シリーズ一覧
・伝記書の面白さ①・伝記書の面白さ②