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近代天皇制の成立過程(1)

近代天皇制の成立過程(1)

講演者:遠山茂樹

1971年11月5日 岩波市民講座 岩波ホールにて収録

再生時間:2時間13分55秒

提供:岩波書店

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内容紹介

西欧の絶対君主制とは異なる日本独自の君主制=「天皇制」はどのように成立し、発展、定着したのか。幕藩体制下における武士たち支配階級の忠誠観や、農民たち被支配階級の共同体意識など、天皇制を最下層から規定した日本独自の要素から説き起こし、討幕の推進力となった尊皇攘夷運動がもとになり明治維新のなかで天皇制として成立してゆく過程を説明する。その後、天皇制は、明治政府が自由民権運動と対峙しながら新政府事業を貫徹するために作りあげた官尊民卑の理念とも結びつきながら、資本主義・軍国主義・帝国主義の進展に適合する形で進化していき、日本社会に深く浸透していくことになった。

講演者紹介

遠山茂樹

1914年東京生まれ。歴史家。日本近現代史。東京帝国大学国史学科卒業後、文部省維新史料編纂所に入所。その後、東京大学史料編纂所、横浜市立大学、専修大学に勤める。横浜開港資料館初代館長。歴史学研究会を拠点に、戦後歴史学をリードする。今井清一・藤原彰との共著『昭和史』(岩波新書)はベストセラーになり、日本人の歴史認識に大きな影響を与えた。2011年没。

注釈

32年テーゼ

1932年コミンテルンが作成・発表した「日本の情勢と日本共産党の任務に関するテーゼ」の略称。日本の支配構造を絶対君主制・地主的土地所有・独占資本主義の3要素から分析しブルジョア民主主義革命から社会主義革命への強行転化を説いた。河上肇らによる「絶対君主制」の訳語「天皇制」は、立場の違いを超えて定着した。

大日本帝国憲法

1889年(明治22)に発布された欽定憲法。7章76条から成り、天皇の大権、臣民の権利義務、帝国議会の組織、輔弼機関、司法機関および会計などに関して規定したもの。皇室典範とともに、戦前の天皇制を制度面で規定した。第二次大戦後、「日本国憲法」に改められて失効。

寄生地主

小作農民に土地を貸し付けて高率の小作料を取得するだけで、自らは農業経営にたずさわらない地主。日本では、寄生地主制が明治維新後の地租改正を契機として発展し、第二次大戦後の農地改革まで存続した。

教育勅語

明治天皇の名で国民道徳の根源、国民教育の基本理念を示した勅語。1890年(明治23)発布。「御真影」とともに天皇制教育推進の主柱となり、国の祝祭日に朗読が義務づけられた。1948年、国会で排除・失効確認を決議。

シリーズ一覧

・近代天皇制の成立過程(1)
近代天皇制の成立過程(2)

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