東アジア世界の形成と展開(1) 1972年6月2日 岩波市民講座 岩波ホールにて収録 再生時間:1時間57分50秒 無料再生時間: 提供:岩波書店 |
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内容紹介
近代以前の歴史は、各地域で完結した複数の「世界」として捉えられる。たとえば、地中海世界、イスラム世界…のように。その一つに、東アジア世界がある。西嶋氏は、東アジア世界の共通項として、(1)漢字、(2)儒教思想、(3)漢訳仏教、(4)律令を挙げ、これらの項目が文化的な構造にとどまらず政治的な装置でもあったことを明らかにしたのち、発見直後の高松塚古墳の壁画や韓国の武寧王墓などにも言及しつつ、近代以前の日本の歴史を東アジア世界のなかで考え、その形成と展開を述べる。講演者紹介
西嶋定生
1919年岡山県生まれ。中国史学者。旧制六高・東京帝国大学を卒業。東京大学名誉教授。中国歴代王朝による冊封体制論を提唱。『西嶋定生東アジア史論集』(全5巻)など、著書多数。注釈
金錫亨(キム・ソッキョン)
1915〜96 大邱生まれ。歴史学者。北朝鮮の社会科学院院長などを歴任。李進熙(イ・ジニ) 1929〜2012
金海生まれ。歴史学者。広開土王碑が日本軍によって改竄されたとの研究を発表。大きな反響を呼んだが、この説はその後の研究で否定されている。武寧王(ムリョンワン) 461〜523
百済の第25代の王。1971年、王都のあった公州(コンジュ)から未盗掘の墓が発見され、墓誌も確認された。職貢図(しょっこうず)
朝貢のため訪れた諸民族を図に表したもの。歴代の王朝のものがあるが、南朝梁のものが有名で、「梁職貢図」という。2011年、清の張庚(ちょうこう)による『諸番職貢図巻』のなかに、「梁職貢図」の高句麗・新羅(斯羅)の題記の含まれていることが発見された。シリーズ一覧
・東アジア世界の形成と展開(1)・東アジア世界の形成と展開(2)