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小説『仮釈放』について
講演者:吉村昭
1988年5月13日 紀伊國屋ホール
再生時間:57分58秒
提供:新潮社
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内容紹介
『赤い人』『破獄』『仮釈放』と刑務所にまつわる多くの作品に取り組んできた著者だが、振り返ってみると刑務所との不思議なかかわり、受刑者との思わぬ縁がたくさんあった。そうした様々なエピソードの積み重ねが、小説『仮釈放』執筆の動機でもあり、ヒントにもなったという。かつて著者が長い入院生活を終え、病院を出た時の記憶と受刑者の心理も重なる。執筆の舞台裏を語りながら、自身の作品論を展開した貴重な講演。
内容項目
作品と刑務所との縁/受刑者だけの文学コンクール/釈放直前の受刑者たち/多くの保護司たちの尽力/青年時代の闘病の思い出/主人公は自分の分身/作家と編集者との関係
講演者紹介
吉村昭
1927(昭和2)年、東京生まれ。学習院大学在学中から創作を始め、1966(昭和41)年、『星への旅』で太宰治賞を受賞する。同年『新潮』に発表された『戦艦武蔵』で脚光を浴び、以後、記録文学、歴史小説の分野で大きな足跡を残す。代表作に『ふぉん・しいほるとの娘』『破獄』『冷い夏、熱い夏』などがある。1997年、日本芸術院会員。2006(平成18)年逝去。