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実説 城谷怪談 撰集二十九

実説 城谷怪談 撰集二十九

著者:城谷歩

朗読:城谷歩

再生時間:2時間10分17秒

提供:パンローリング

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実説 城谷怪談

老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。
幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。
そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。

内容紹介

「蜘蛛女」(28分)
哲也さんは、大学生の時に男友達数人と連れ立っていった小さなクラブでの出来事を今も忘れられない。
ナンパ目的で出向いたクラブは目の回るような照明と爆音の音楽、むせかえるような人の群れでごった返していた。そもそも人混みが得意でない哲也さんは仲間ともはぐれ、こっそり帰ってしまおうと出口に向かおうとしたとき、誰かが自分に向けて訴えるように囁く声を聞く。

「ずっと一緒」(34分)
心霊スポットにまつわる話は今も昔も後を絶たない。本当にせよ、ガセにせよ普通噂の場所や跡地は存在するものだが沢田さんの場合は違っていた。
沢田さんという女性が小さい頃、地元の子供たちの間で有名なFビルというショッピングセンターの廃墟があった。
ある晩友人二人と探検に出かけたのだが暗い建物の二階で彼女たちはおよそ生者とは思えないものを目の当たりにしてしまう。数十年経った同窓会でその時の思い出話を始めると、一緒に探検した友人が「Fビルなんて本当は無かったのよ」と言い出した。

「待っていたよ」(37分)
井村さんという五十代の男性は大阪出身、とても貧しい幼少期を過ごしたという。
そのころの楽しみと言えば、近所の神社で年二回開かれるお祭りだったが、小遣いもない上ではただ夜店縁日の通りをひやかして歩くことしかできないため、友達と連れ立っていくのはためらわれたのだが、イド君という友人は別だった。彼もまた井村さん同様に貧しかったのである。
毎回二人で縁日を楽しみ、夕暮れ時にベンチに腰かけて「いつか俺たちも腹いっぱい食えるようになりたいなぁ」と話して別れるのであった。
だが、その内井村さんは転校を繰り返し、お祭りに来られなくなってしまう。数年後、久しぶりに覗いたお祭り会場でイド君と再会を果たすのだが……。

「本当になるから」(32分)
池端さんという中学生の娘さんを持つ男性の話。娘が思春期の影響かある時期不登校になってしまったことがあった。特にいじめを受けているとか、反抗的だとか言う風はなかったのだが頑として学校に行こうとしない。そこで池端さんは気晴らしもかねて、一人暮らしの母親の住む団地に娘を連れだすことにしたそうだ。
池端さんは忘れていたのだが、本人も確かに中学生も頃不登校になっていた時期があったと母親に教えられていると、娘が忽然と姿を消してしまう。

著者情報

城谷 歩(しろたに わたる)

1980年2月16日生 北海道小樽市出身
15歳から舞台演劇を中心に俳優活動を始める。
その後、劇団深想逢嘘(2000年~2011年)を発足、主宰を務める。
様々な職種を経て2012年1月怪談師デビュー。怪談ライブバー スリラーナイト札幌本店で活動後、2014年から同六本木店オープンに合わせ上京。
外部出演、独演会開催、メディアへの出演多数。
2018年独立。公演情報などはHPにて。
http://shirotani-kwaidan.com


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・録音音声の中には、今日においては不適切と思われる表現がありますが、音源の歴史的価値を尊重し、改変を加えずそのままとしました。
・当時の録音状況や、原盤の保管状態の不備などにより、一部にお聴き苦しい箇所があることをご了承下さい。