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浦島太郎

浦島太郎

著者:楠山正雄

再生時間:22分31秒

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内容紹介

ある日、浦島太郎は子どもたちにいじめられていた亀を助け、そのお礼に竜宮城へ招待されました。竜宮城には乙姫がおり、太郎をとても歓待してくれました。

...。o○
竜宮城でしばらくの間、夢のような時間を過ごした太郎は、久しく忘れていたふるさとのことを思うようになります。そして太郎は帰りたいと乙姫に申し出ます。たいへん寂しがる乙姫ですが、お土産にと玉手箱を太郎に用意してくれました。そして乙姫は、くれぐれもと念を押すようにこう言いました。

「この中には、人間のいちばん大事な宝がこめてございます。これをお別れのしるしにさし上げますから、お持ちかえりくださいまし。ですが、あなたがもう一度、竜宮城へ帰ってきたいとおぼしめすなら、どんなことがあっても、けっしてこの箱をあけてごらんになってはいけませんよ」

浦島太郎は、「ええ、ええ、けっしてあけません」と言って、玉手箱をこわきに抱えたまま、竜宮城をあとにします。

そして太郎が浜に帰り着き、そこで見た光景とは…!?
みなさんよくご存知の結末ですが、今ここでもう一度、こんどは音声で、耳で、まるで宇宙旅行から帰還したかのような浦島太郎のお話をお楽しみください。


著者情報

楠山正雄 (くすやま・まさお)

東京銀座生まれ(1884~1950)。早稲田大学時代に坪内逍遙や島村抱月に師事。大学卒業後の1907(明治40)年、早稲田文学社に入り編集者としてのキャリアを始める。そして読売新聞社を経て、1910(明治43)年、冨山房に入社。そこで「新日本」の編集主任として励むかたわら、一方で逍遙の「文芸協会」に参加し、評論あるいは翻訳劇脚本家として活躍する。文芸協会解散後も抱月の芸術座に続いて参加し、しばらく編集者と演劇人の二足のわらじを履いていたが、1915(大正4)年、冨山房社長の命を受け、「模範家庭文庫」の担当となる。親交のあった岡本帰一にヴィジュアル面を託し、他人の原稿を編集するうち、児童文芸への意識が高まっていく。やがて自らも文庫の執筆に手を出し、また児童向けの創作や翻訳も意欲的に行う。1945(昭和20)年の終戦後は、様々な文化が復興の力に湧き、正雄も演劇界・児童文芸界双方に尽力する。


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・録音音声の中には、今日においては不適切と思われる表現がありますが、音源または原文の歴史的価値を尊重し、改変を加えずそのままとしました。
・当時の録音状況や、原盤の保管状態の不備などにより、一部にお聴き苦しい箇所があることをご了承下さい。