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創作ノートから
講演者:吉村昭
1973年11月16日 角館図書館後援会
再生時間:1時間7分48秒
提供:新潮社
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内容紹介
少年時代、父親のことを作文に書いて非常にほめられたことがある。しかし、それは全く事実に反する創作だった。芸術はすべて虚と実の交錯にある。ありのままの事実を書きながら、その奥に何かを発見するのが文学である。著者は、大病の経験もあり、「人の死を生む」ドラマを書くようになった。文学に導かれた青年期の様々なエピソードと作品執筆の舞台裏を語った自伝的講演。
内容項目
少年の頃の作文の思い出/青年時代、肺病で大手術をする/虚構小説から記録文学『戦艦武蔵』へ/資料よりも当事者の証言/沈没した潜水艦の引き上げ/事実に潜む虚構性/日本初の心臓移植事件の裏側
講演者紹介
吉村昭
1927(昭和2)年、東京生まれ。学習院大学在学中から創作を始め、1966(昭和41)年、『星への旅』で太宰治賞を受賞する。同年『新潮』に発表された『戦艦武蔵』で脚光を浴び、以後、記録文学、歴史小説の分野で大きな足跡を残す。代表作に『ふぉん・しいほるとの娘』『破獄』『冷い夏、熱い夏』などがある。1997年、日本芸術院会員。2006(平成18)年逝去。