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『プリズンの満月』創作ノート
講演者:吉村昭
1995年8月11日 紀伊國屋ホール
再生時間:59分41秒
提供:新潮社
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内容紹介
戦勝国の立場で敗戦国を裁いた極東軍事裁判。これは果たして公正なものだったのか? 戦後の風潮に押し流されて日本人が見失っているものはないか? 戦犯とされた人々は巣鴨プリズンに収監された。小説『プリズンの満月』では、その巣鴨プリズンの日々の現実を刑務官の視点から克明に描くことで日本人と戦争というものを再考した。著者の戦後史を披歴した貴重な講演。
内容項目
極東軍事裁判の矛盾/戦犯たちの日々/教誨師の努力/歌手・渡辺はま子の「あゝモンテンルパの夜は更けて」/戦犯たちの帰国/全否定はありえない
講演者紹介
吉村昭
1927(昭和2)年、東京生まれ。学習院大学在学中から創作を始め、1966(昭和41)年、『星への旅』で太宰治賞を受賞する。同年『新潮』に発表された『戦艦武蔵』で脚光を浴び、以後、記録文学、歴史小説の分野で大きな足跡を残す。代表作に『ふぉん・しいほるとの娘』『破獄』『冷い夏、熱い夏』などがある。1997年、日本芸術院会員。2006(平成18)年逝去。