LisBo(リスボ)なら、作家・学者・実業家の講演の他、法話、落語、講談、朗読などのオーディオブックが定額で聴き放題。登録月は末日まで無料です。

ココナットの実

ココナットの実

著者:夢野久作

朗読:あべわき

再生時間:1時間11分7秒

無料再生時間:

提供:パンローリング

再生速度
  • x0.5
  • x0.75
  • x1
  • x1.25
  • x1.5
  • x2
  • x3
  • x4

会員登録をすれば、全作品が聴き放題。入会月は無料です。

すでに会員登録済みの方は、こちらからログインして下さい。

内容紹介

妾こと美少女エラ子は、神戸海岸通りのレストラン・エイシャの隅っこに腰掛けていた。
油気のない前髪、紫ミラネーゼの派手な振袖。金ピカの塩瀬を色気よく背負っており、男の目には、十四五にしかうつらない。
妾の手にはボーイが買ってきた号外が一枚載っている。数時間前に起きた事件の活字を拾い読みしていた。すると妾は思わず吹き出してしまった。
ゲラゲラと笑っていると周りの西洋人や日本人が一気に妾に振り向いた。実は、妾がこの事件の犯人で疑問の少女・エラ子であることは誰一人気づいていない。
ポカンとしている周りを見回している内に愉快になった妾は、黄色い声を出して帳場の男にレターペーパーと鉛筆を頼んだ。
すぐに、持ってきてもらうと一気にペンを走らせ、事件の真相を置き手紙として置いておくことにした。
妾は神戸がつくづく嫌になっており、友達になってみたいと想う人が一人もいないことが分かった。

しかし、このレストランに来たら号外を見つけてしまい、つい持ち前のイタズラ気を出してしまったのだ。
財界のムッソリニと呼ばれる赤岩権六が粉砕され、インド人のハラムという男が射殺されていたこの事件。犯人であるエラ子自身によって、事件の真相が語られていく。

著者情報

夢野久作(ゆめの・きゅうさく)

日本の小説家、SF作家、探偵小説家、幻想文学作家。
1889年(明治22年)1月4日 - 1936年(昭和11年)3月11日。
他の筆名に海若藍平、香倶土三鳥など。現在では、夢久、夢Qなどと呼ばれることもある。福岡県福岡市出身。日本探偵小説三大奇書の一つに数えられる畢生の奇書『ドグラ・マグラ』をはじめ、怪奇色と幻想性の色濃い作風で名高い。またホラー的な作品もある。


【ご注意】販売用の音源を利用している場合があるため、一部内容が本サービスと当てはまらない場合がございます。ご了承下さい。

作品を探す

ジャンル  作品提供 
 
タイトル  著者・講演者 
 
朗読者  落語家・講談師 
 
キーワードで探す 

作品提供社一覧

LisBo_twitter LisBo_Instagram

・録音音声の中には、今日においては不適切と思われる表現がありますが、音源または原文の歴史的価値を尊重し、改変を加えずそのままとしました。
・当時の録音状況や、原盤の保管状態の不備などにより、一部にお聴き苦しい箇所があることをご了承下さい。