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SPレコード落語特選 初代桂春團治編 三

SPレコード落語特選 初代桂春團治編 三

落語家:桂文我/春團治

再生時間:57分40秒

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初代桂春團治の名席・珍席をSP音源から復刻

四代目 桂文我氏の解説付きでお贈りします。
掛けられる時や場所により、演目の表現や長さも違い一粒で何回も楽しめるのが落語の奥深さです。本シリーズは、数多ある初代桂春團治のSP音源を掘り起こし、いくつかのレコード会社の垣根を越え、同席なども比較し楽しんでいただけます。

落語のSPレコードの成り立ち

明治36年(1900年)、ビクターの子会社であったアメリカのレコード会社・英国グラモフォンのプロデューサー・録音技師のフレッド・ガイズバーグにより、ホテルの一室をスタジオ代わりにして、日本で最初の平円盤式レコードの出張録音が行われました。
その時の録音に適する芸能と演者の選択を任されたのが、外国人の噺家のパイオニア・初代快楽亭ブラックで、落語・義太夫・能楽謡・音曲などを、当時の名人や人気者が次々に吹き込み、7インチ盤と10インチ盤の合計273枚が完成。
その中には、ブラックの落語も9枚含まれていました。

初代桂春團治について

本当の初代桂春團治に功績がなかったため、明治中期から昭和初期まで、関西で絶大な人気を得た二代目を、後々、初代と呼ぶようになりました。

明治28年(1895年)、18才で初代桂文我に入門し、桂我都と名付けられましたが、日常の素行が悪かったため、「もっと厳しい噺家の許で修業をさせた方が良かろう」と考えた文我が、二代目桂文團治(後の七代目桂文治)に預け、桂春團治に改名。
素行の悪さは直りませんでしたが、高座が抜群に面白く、次第に人気が高まり、SPレコードの吹き込み数もナンバーワンになったのです。
創成期の吉本興行の稼ぎ頭で、高給取りとなりましたが、放蕩三昧の借金だらけ。 会社に無断で放送に出たり、煎餅で拵えたレコードに吹き込んだり、奇行が人気を高める要因となりましたが、寿命には勝てず、昭和9年(1934)10月8日、胃ガンで没しました。
享年57、戒名は華光春團治道居士。

演目解説

『赤子茶屋』

近年、他人の不幸に付け込んで利を得ようとする落語の上演が少なくなりました。当時の観客は喜んだのかも知れませんが、今となっては聞くに耐えない内容のネタもあるのです。
『赤子茶屋』も、その一つと言えましょう。近年では、人間国宝に指定され、文化勲章も授賞した三代目桂米朝の兄弟子に該る二代目桂米之助が演じ、笑福亭松葉(平成7年に没し、七代目笑福亭松鶴の名前を追贈される)が教えを受けました。
今後、工夫を加え、甦るネタになるでしょうか?

『阿弥陀池』

明治時代、初代桂文屋が創作したネタに、初代春團治がナンセンスなギャグを加え、爆笑落語に仕立て上げました。初代春團治の十八番の一つで、各レコード会社で吹き込んでいます。
二代目春團治も得意にし、晩年、朝日放送が催した『春團治十三夜』という番組でも上演し、最古のライブ録音として残ったのが、上方落語界の貴重な財産となりました。
三代目春團治は持ちネタにしませんでしたが、二代目の弟子・露の五郎(晩年、二世露の 五郎兵衛を襲名)が十八番にしていたことを、懐かしく思い出します。

収録内容

春團治について(桂文我) 約14分
『赤子茶屋』演目解説(桂文我) 約3分
『赤子茶屋』ニットーレコード 約14分
『阿弥陀池』演目解説(桂文我) 約3分
『阿弥陀池』タイヘイレコード 約12分
『阿弥陀池』オリエントレコード 約12分

シリーズ一覧

SPレコード落語特選 初代桂春團治編 一
SPレコード落語特選 初代桂春團治編 二
SPレコード落語特選 初代桂春團治編 三
SPレコード落語特選 初代桂春團治編 四
SPレコード落語特選 初代桂春團治編 五
SPレコード落語特選 初代桂春團治編 六


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・録音音声の中には、今日においては不適切と思われる表現がありますが、音源または原文の歴史的価値を尊重し、改変を加えずそのままとしました。
・当時の録音状況や、原盤の保管状態の不備などにより、一部にお聴き苦しい箇所があることをご了承下さい。