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父帰る

父帰る

著者:小林多喜二

朗読:さつき

再生時間:6分26秒

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内容紹介

共産党員の夫が刑務所に入ってから数か月後に赤ん坊が生まれた。それでお産の間だけ、お君はメリヤス工場を休まなければならなかった。

共産党員の妻であるお君を煩わしく思っていた工場はそれを好機として、お君を解雇する。

お君は監獄の中にいる夫に赤ん坊を見せてやるため、面会に出掛けて行くのだが……。

プロレタリア文学作家、小林多喜二による短編小説。

著者情報

小林 多喜二(こばやし・たきじ)

1903年、秋田県の貧しい農家に生まれる。小樽の商業学校、銀行を経て、創作活動を行いながら労働運動への関心を高める。

三・一五事件を題材にした『一九二八年三月十五日』を発表して以降、プロレタリア文学作家として注目を集めるが、活動が原因で解雇・投獄されることになる。

1933年、特高警察に逮捕され、拷問によって死亡した。

代表作に『蟹工船』『党生活者』などがある。


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