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源氏物語をどう読むか①

源氏物語をどう読むか①

講演者:西郷信綱

1978年5月9日 岩波市民講座 岩波ホールにて収録

再生時間:1時間46分0秒

提供:岩波書店

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内容紹介

『源氏物語』は物語文学の頂点に立つ作品として評価されて久しい。それはこの作品が、従来の物語のあり方を一変させるほどの傑出したものであったことを意味している。では、それ以前の物語文学と一線を画すことになった『源氏物語』における達成とは何であるのか。
『源氏物語』における飛躍の一つに、人物の描き方がある。それ以前の物語は、出来事の方に主たる関心があり、人物たちの内面への踏み込みが決定的に不足していたが、『源氏物語』では格段に深まっていることが指摘できる。

講演者紹介

西郷信綱

1916年大分県生まれ。日本文学研究者。東京帝国大学文学部卒。横浜市立大教授、ロンドン大学教授、法政大学教授などを歴任。古代文学研究に新生面をひらき、1990年『古事記注釈』で角川源義賞を受賞。1995年、文化功労者。2008年没。著作に『万葉私記』『日本古代文学史』『古代人と夢』など。

注釈

草子地(そうしじ)

物語にはしばしば語り手自身の主観的な言葉がさしはさまれる。物語の中の出来事や、作中人物に対する感想・批評・憶測・説明などである。『源氏物語』の古注釈では、それらを草子地・草子の地と言い表している。

心内語(しんないご)

作中人物が思惟する内容の言葉、心の中の思惟の言葉。作中人物自身の密室的な言葉であることを基本とする。その人物の自問自答のような言葉であり、現在にいたるまでの経緯への回顧や、将来への予想など、さまざまである。

帚木三帖(ははきぎさんじょう)

『源氏物語』における第二帖「帚木」・第三帖「空蝉」・第四帖「夕顔」を指す。「帚木」巻の冒頭と「夕顔」巻の末尾が、序文・跋文という構成であり、この三帖を一まとまりの物語として捉える見方による。光源氏が、中下層の女君たちと交渉をもつ物語として一貫している。

玉鬘十帖(たまかずらじゅうじょう)

『源氏物語』における第二十二帖「玉鬘」から第三十一帖「真木柱」までを指す。この十帖全体を、玉鬘を中心とした一貫した構想の物語と捉える見方による。

シリーズ一覧

・源氏物語をどう読むか①
源氏物語をどう読むか②

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