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人間を支配するもの 『海の鼠』をめぐって
講演者:吉村昭
1973年6月14日 紀伊國屋ホール
再生時間:56分35秒
提供:新潮社
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内容紹介
『海の鼠』という小説では、実際に宇和島で起きた鼠の大移動事件を描いた。あまりの被害の大きさに耐えかねた役所が、罠、天敵の導入、駆除薬…、次々と対策を講じるが、どれも全く役に立たない。ところがある日、鼠の大群が島を捨て、海を泳いで渡り出した。鼠と違い、土地から離れられない人間とは何かを考えた大変興味深い講演。
内容項目
移動性のある人、ない人/実際に起きた鼠騒動/鼠被害のすさまじさ/次々と繰り出される対策/鼠の共食い/漁師が見た泳ぐ鼠の大群/災害があっても土地を離れない人間
講演者紹介
吉村昭
1927(昭和2)年、東京生まれ。学習院大学在学中から創作を始め、1966(昭和41)年、『星への旅』で太宰治賞を受賞する。同年『新潮』に発表された『戦艦武蔵』で脚光を浴び、以後、記録文学、歴史小説の分野で大きな足跡を残す。代表作に『ふぉん・しいほるとの娘』『破獄』『冷い夏、熱い夏』などがある。1997年、日本芸術院会員。2006(平成18)年逝去。