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平家物語 巻第九

平家物語 巻第九

著者:作者未詳

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内容紹介

南北朝時代の琵琶法師・覚一(かくいち)が1371年に完成させたといわれる覚一本を、割愛することなく原文のまますべて収録しています。

寿永三年正月一日、院の御所は大膳大夫業忠が宿所、六条西洞院なれば、御所のていしかるべからずとて、礼儀おこなはるべきにあらねば、拝礼もなし。(巻第九・生ずきの沙汰)

巻第九 収録内容

巻第九は、寿永三年(1184年)の出来事を描く。源頼朝の東国軍に攻められた木曽義仲はあえなく最期を遂げ、東国軍はそのまま平家を追討してゆく。

源頼朝の命で源範頼・義経を大将とする東国軍は、木曽義仲の軍勢を攻める。追い込まれた義仲は自害を図ろうとするが、馬の足を取られたところを討ち取られる。義仲を破った後、平家追討にむかった東国軍は一の谷で平家と激戦を繰り広げる。一の谷の背後、鵯越から義経が奇襲をかけると形勢は一気に源氏に傾き、平家軍は大敗走となる。名だたる平家の武将はおのおの最期を遂げる。

01 生ずきの沙汰(いけずきのさた)
平家追討の軍を発しようとしていた木曽義仲(きそよしなか)は、源頼朝(みなもとのよりとも)が弟の範頼(のりより)と義経(よしつね)を大将軍として上洛するとの報せに驚き、宇治・勢田に軍勢を遣わす。梶原景季(かじわらかげすえ)は頼朝に名馬いけずきを所望するが、頼朝は梶原にするすみという馬を与え、いけずきは佐々木高綱(ささきたかつな)が拝領した。

02 宇治川先陣(うじがわのせんじん)
宇治川を挟んで、義経軍と義仲軍が対戦する。佐々木高綱と梶原景季は名馬を駆使して先陣を争い、佐々木が先陣を果たす。畠山重忠(はたけやましげただ)も続いて宇治川を渡り、奮戦する。

03 河原合戦(かわらがっせん)
木曽義仲は敗れ、義経は後白河法皇を守護する。義仲は乳母子の今井四郎兼平(いまいのしろうかねひら)の行方を気にかけつつ、河原で防戦し、命からがら落ちてゆく。

04 木曾最期(きそのさいご)
木曽義仲は大津の打出浜で今井四郎と行き会い、軍勢を集めて最後の戦いに挑む。落ち残った女武者・巴(ともえ)を強いて立ち去らせ、最後は今井と主従二騎となる。義仲は今井にすすめられ自害しようとするが、馬を深田に乗り入れたところを討たれてしまう。それを見た今井は壮絶な自害を遂げた。

05 樋口被討罰(ひぐちのきられ)
今井の兄・樋口兼光(ひぐちのかねみつ)は、助命を約束した児玉党に降伏するが、公家たちの恨みは深く、処刑される。一方、平家は八島を出て福原まで攻め上り、一の谷に城郭を築き、陣を敷いていた。

06 六ヶ度軍(ろくかどのいくさ)
平家が福原に渡ると、四国・九州・淡路などで反乱が起こるが、能登守・平教経(たいらののりつね)が次々と戦功をあげ、謀反を押さえた。

07 三草勢揃(みくさせいぞろえ)
範頼・義経の軍は平家追討のため西国へ出発した。平家は福原で清盛の追善供養、叙位除目を行う。源氏は一の谷で源平の合戦をすべく、範頼軍は昆陽野(こやの)に、義経軍は三草山に進出する。

08 三草合戦(みくさがっせん)
平家側は資盛(すけもり)・師盛(もろもり)等が三草山に陣取っていたが、義経の夜討ちに不意をつかれ、大敗する。

09 老馬(ろうば)
平家は、教経に一万余騎をつけて、防戦する。義経は、老馬や土地の者に案内をさせながら、一部の兵を率いて鵯越(ひよどりごえ)をめざす。

10 一二之懸(いちにのかけ)
搦手(からめて)軍の熊谷直実(くまがえなおざね)・小次郎(こじろう)父子と平山季重(ひらやますえしげ)が、一の谷の先陣を争う。熊谷が先にたどりついて名告りをあげるが、木戸口がひらくと平山は一番に敵陣に駆け入り、おのおの奮戦する。

11 二度之懸(にどのかけ)
大手の範頼軍では、河原太郎・次郎兄弟が先陣を飾るも討死し、続いて梶原(かじわら)一族が攻め入る。梶原景時(かげとき)は、息子景季(かげすえ)を見失うが、再び敵陣に駆け入り、父子ともに生還する。

12 坂落(さかおとし)
義経は、一の谷後方の鵯越に到着する。急坂を駆け降り、背後から平家軍に奇襲をかけると、平家は総崩れとなった。

13 越中前司最期(えっちゅうのせんじさいご)
平家の越中前司盛俊(もりとし)は猪俣小平六(いのまたこべいろく)と戦い、猪俣を組み伏せるが、降人になるふりをした猪俣にだまされて討たれてしまう。

14 忠度最期(ただのりさいご)
平家の薩摩守忠度(さつまのかみただのり)は、岡部六野太(おかべのろくやた)と組み討ちとなるが、岡部の童に右腕を切られて、討たれる。箙(えびら)に歌一首が結び付けられていることから忠度と知れ、文武に優れた彼の死が悼まれた。

15 重衡生捕(しげひらいけどり)
平重衡(たいらのしげひら)は落ちてゆくところを、梶原景季(かじわらかげすえ)に馬を射られ、同道していた乳母子・後藤兵衛盛長(ごとうびょうえもりなが)に見捨てられ、生捕にされる。逃げのびた盛長はのちまで非難を浴びた。

16 敦盛最期(あつもりのさいご)
平敦盛(たいらのあつもり)は、逃げ落ちるところを熊谷直実に呼び返され、組み伏せられる。わが子と同じ年頃であることを知った熊谷は心ならずも首を取るが、腰に下げた笛から敦盛であることを知り、世をはかなみ、のちに出家をする。

17 知章最期(ともあきらさいご)
他にも平家の武将は数多く討たれた。平知盛(たいらのとももり)は落ちゆくときに息子・知章(ともあきら)が討たれ、その間にひとりで沖の船に逃れた。子を見捨てて逃げのびた悲しみを涙ながらに兄宗盛(むねもり)に語った。

18 落足(おちあし)
平師盛(もろもり)も通盛(みちもり)もそれぞれ討たれた。敗れた平家は安徳(あんとく)天皇を擁して船に乗り、海上をただよう。

19 小宰相身投(ございしょうみなげ)
夫・通盛の死の知らせを受けた北の方・小宰相は悲しみに暮れ、やがて乳母が寝入ったすきに身ごもった身体のまま、船から身を投げた。この小宰相は、もとは上西門院の女房で宮中一の美人だったが、女院のとりなしがあって通盛の北の方になった。

シリーズ一覧

平家物語 巻第一
平家物語 巻第二
平家物語 巻第三
平家物語 巻第四
平家物語 巻第五
平家物語 巻第六
平家物語 巻第七
平家物語 巻第八
平家物語 巻第九
平家物語 巻第十
平家物語 巻第十一
平家物語 巻第十ニ
平家物語 灌頂巻


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