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自助論~新訳完全版~第二章

自助論~新訳完全版~第二章

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内容紹介

天は自ら助くる者を助く


本オーディオブックは、1858年にイギリスで上梓された『自助論』の改訂版を現代語にて全文を完全新訳し、朗読したものである。

人は成功を命ずることはできない。努力してこそ、成功を手にすることができるのだ

前書は、アメリカで出版されたのを始め、イギリス国内はもちろん世界各国にて翻訳され、今尚、読み継がれるロングセラー書。
日本国内では、中村正直が翻訳『西国立志編』として刊行。明治の終わりまでに100万部以上の売上をあげた。

本オーディオブックは、全十三章からなる「自助論」の第二章

本書の主旨は、みなさんが正しい目的に向かって力いっぱい努力すること―、苦労や苦しみ、屈辱から逃れることも、他者からの支援や保護に頼りきることもなく、自分自身で活路を切り開けるように導くことだ。自分自身を助けることは、突き詰めて考えれば、周囲の人を助けることにつながる。
本書で取り上げたさまざまな実例――文学者や科学者、芸術家、発明家、教育家、慈善家、宣教師、殉教者たちの生き様―を見れば、それが分かるはずである。

優れた人物が、自らの理想を追求するなかで失敗することはもちろんある。しかし、失敗しようと思って失敗したわけでもなければ、失敗してよかったと考えているわけでもない。よからぬことを追求して成功するのは恥ずべきことだが、理想を追求して失敗するのは名誉なことである。
しかし、理想を追求して成功するほうがそれよりもっといい。

どんな場合でも一番大事なのは結果ではなく、その目的であり、価値ある目的の実現に向けて注ぐ努力と忍耐、勇気、不屈の闘志である。

内容項目

第2章 産業をリードした発明家たち――INVENTORS AND PRODUCERS

●労働は知恵や歓びを与えてくれる
●実用化までには、何世紀にもわたる努力があった
●現代の工場システムの基礎を築いたアークライト
●地域貢献で成功したピール一族
●機械編み機を完成させたリー牧師
●機械発明の天才、ヒースコート
●時代に翻弄された発明王たち
●梳毛機の発明に取り憑かれたハイルマン


~本文より抜粋~

イギリス人を象徴する国民性の一つは、勤勉の精神である。過去の歴史を見てもそれは際立っているが、過去に劣らず現在でも、イギリス国民の特徴的な性格だ。国民全体に見られるこの精神こそが、国家の礎を築き、産業をここまで発展させてきた。

それは主として、個人がそれぞれ自分たちの意志で意欲的に活動してきた結果であり、積極的にみなが手や頭脳を働かせてきた賜物である。そういった人びとの積極的な勤勉の精神は、国家に活力を与える原理となるだけでなく、国を救済し治療する原動力ともなって、法律を改正したり、憲法の不備を補ったりしてきた。

イギリスは勤勉の精神を定着させようと努めてきたが、それは教育面でも非常によい影響をもたらした。たゆまず労働に励むことは、どのような人にとっても健全な訓練であり、国が与えることのできる最高の規律となる。勤勉の道連れは義務だ。その2人が歩む先には幸福が待っている。

ある詩人は言っている「楽園へとつながる道に、神は労苦を置きたもうた」と。

たしかに肉体的にであれ、精神的にであれ、自らの労働で稼いだパンほどおいしいものはない。労働によって土地を開墾し、人間は未開状態から抜け出すことができた。労働なしには文明は一歩たりとも前に進まない。労働は単なる必要や義務だけではなく、神の恵みでもある。労働を忌み嫌うのは怠け者だけだ。

労働する義務は、手足の筋肉、手の作用、神経、そして頭に刻みこまれ、それらが健康に活動することによって満足感や喜びが生まれるようにできている。労働という学校は、最高に役立つ知恵を教えてくれる。そして、このあとに掲げる例のように、手仕事に特化したものであっても、高度な精神を修養するのに役立つのである。


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